「先輩、私はどうしてこんなにもツイてないんでしょうかね。」
「あーん?俺様の隣の席だぜ、ありがたく思え。ラッキー中のラッキーだ。」
「こんな上司持っていて、本当ツイてないですよね。私。」
はぁ、とため息をつくと、跡部先輩はムカついたように口角がヒクヒクしてた。
私は部員の中で一番前の窓側の席。
なんと部長の隣です。
はい、ここは笑うとこでーす!アッハッハッハ!
はぁ・・・。
―
2
―
「珍しいな、跡部。君がこんなにも女の子に嫌われてるなんて。」
「うるせぇ。が普通じゃねーんだ。」
「私は至って普通の女の子ですよ。」
「…そうかよ。」
「あ、あと、嫌いじゃないですから。イジケないでくださいねー。」
「イジケるか!」
「いだっ。」
まったく、女の子にデコピンするなんて、育ち方間違えたのかな。
私の後ろは、日吉なんだけど、あれかな。
日吉、後ろを向くなってオーラ出してるよね。
アッハッハッハ。
笑うしかない。
「、落ち込んでる暇ねーぞ。何でお前、こんな前の席だと思う?」
「嫌がらせです。私、がっくん先輩とババヌキするつもりだったのに。」
「嫌がらせじゃねぇよ。マネージャーとして、合宿内容を知るためだ。
しかも、、お前はド!素人だからな。」
「そんな、ド!素人をハメて私をマネジにしたのは誰ですか。」
「ふふっ…本当、楽しいね。ちゃん。」
にこっと笑った幸村先輩、めちゃ綺麗です。
ビックリして、跡部先輩と見比べました。
や、跡部先輩も綺麗なんですけど、かっこいいんですけど。
跡部先輩とは違う綺麗さな人だ…。
ニコっと、微笑まれると、やっぱり顔が熱くなってしまった。
そのあと、詳しい時間や、練習メニューの内容。
非常に運動部の部長副部長らしい会話を跡部先輩と話していた。
時々真田さんが、後ろで騒いでい人たちに対して、赤也、だまらんか!と叫んでいたけれど。
「じゃあ、私は、この時間にドリンクやら何やらをすれば良いんですね。」
「ああ。俺たちの晩飯とか、そういうのは気にしなくて良い。」
「え?じゃあ、誰が作るんですか?」
「俺様の合宿所の、コックと召使どもだ。」
「あぁ、なるほど・・・。」
「少しは、お前の手間も省けただろう。」
フン、と、どーだ、とでも言いたいのか、この人。
ものすっごい偉そうなんですけど。
・・・偉そうなのは、元からか。
「凄いじゃないか、跡部。キミが、ちゃんと女の子を思いやれるなんて。」
「ああ。なかなか成長したようだな、跡部。」
「てめーら・・・俺はいつでも思いやりっての持って「ないよね、跡部は。」
「・・・・。」
「言われちゃいましたね、跡部先輩。」
部活の内容の話が終わり、いろいろ幸村さんと真田さんと談笑をしていた。
すごいんですよ、この人たち。
あの跡部先輩が幸村さんには勝てませんからね。
うーん。強いな、立海。
ところで、真田さんがどうしても、私のお父さんに似てるんですけど。
あれ、これって高校の合宿ですよね。
|