「先輩、私はどうしてこんなにもツイてないんでしょうかね。」


「あーん?俺様の隣の席だぜ、ありがたく思え。ラッキー中のラッキーだ。」


「こんな上司持っていて、本当ツイてないですよね。私。」











はぁ、とため息をつくと、跡部先輩はムカついたように口角がヒクヒクしてた。


私は部員の中で一番前の窓側の席。

なんと部長の隣です。

はい、ここは笑うとこでーす!アッハッハッハ!


はぁ・・・。






























「珍しいな、跡部。君がこんなにも女の子に嫌われてるなんて。」


「うるせぇ。が普通じゃねーんだ。」


「私は至って普通の女の子ですよ。」


「…そうかよ。」


「あ、あと、嫌いじゃないですから。イジケないでくださいねー。」


「イジケるか!」


「いだっ。」






まったく、女の子にデコピンするなんて、育ち方間違えたのかな。


私の後ろは、日吉なんだけど、あれかな。

日吉、後ろを向くなってオーラ出してるよね。

アッハッハッハ。

笑うしかない。











、落ち込んでる暇ねーぞ。何でお前、こんな前の席だと思う?」


「嫌がらせです。私、がっくん先輩とババヌキするつもりだったのに。」


「嫌がらせじゃねぇよ。マネージャーとして、合宿内容を知るためだ。

 しかも、、お前はド!素人だからな。」


「そんな、ド!素人をハメて私をマネジにしたのは誰ですか。」



「ふふっ…本当、楽しいね。ちゃん。」











にこっと笑った幸村先輩、めちゃ綺麗です。

ビックリして、跡部先輩と見比べました。

や、跡部先輩も綺麗なんですけど、かっこいいんですけど。

跡部先輩とは違う綺麗さな人だ…。


ニコっと、微笑まれると、やっぱり顔が熱くなってしまった。


そのあと、詳しい時間や、練習メニューの内容。

非常に運動部の部長副部長らしい会話を跡部先輩と話していた。

時々真田さんが、後ろで騒いでい人たちに対して、赤也、だまらんか!と叫んでいたけれど。











「じゃあ、私は、この時間にドリンクやら何やらをすれば良いんですね。」


「ああ。俺たちの晩飯とか、そういうのは気にしなくて良い。」


「え?じゃあ、誰が作るんですか?」


「俺様の合宿所の、コックと召使どもだ。」


「あぁ、なるほど・・・。」


「少しは、お前の手間も省けただろう。」











フン、と、どーだ、とでも言いたいのか、この人。

ものすっごい偉そうなんですけど。

・・・偉そうなのは、元からか。











「凄いじゃないか、跡部。キミが、ちゃんと女の子を思いやれるなんて。」


「ああ。なかなか成長したようだな、跡部。」


「てめーら・・・俺はいつでも思いやりっての持って「ないよね、跡部は。」


「・・・・。」


「言われちゃいましたね、跡部先輩。」











部活の内容の話が終わり、いろいろ幸村さんと真田さんと談笑をしていた。

すごいんですよ、この人たち。

あの跡部先輩が幸村さんには勝てませんからね。

うーん。強いな、立海。


ところで、真田さんがどうしても、私のお父さんに似てるんですけど。

あれ、これって高校の合宿ですよね。