「・・・え、あれ、え、何、これ?」








わかんない、わかんないよ、シリウス。

どうして、こんな状況になってるの。








、悪い。おさえきれない。」









Primeiro xx x








6年生になった日、私はシリウスに告白をされた。





『ずっと気づかなかったが、ずっと好きだったんだと、やっと気づけた。』





私も、シリウスが好きだということに、それまで気づかなかった。

けど、シリウスに告白されたとき、私はとても嬉しくて。

驚いたけど、嬉しかった。思わず、泣いてしまった。







悪い・・・。俺が、泣かせてしまったとしたら。



大丈夫、嬉しいから、だよ。








そして、私たちは付き合いだした。


でも、付き合ってもあまり変わらなかった。

いつもどうりに、シリウスの部屋に遊びに行ったり、放課後遊んだり。


変わったことといえば、やっぱり、それらしい行動ということ。

キスをしたり、抱きしめたり抱きしめられたり。



そして、ずいぶん前に偶然見つけた、秘密の部屋に行ったとき。

つまり、今日。



なぜか、私は、シリウスに押し倒されている。

・・・これって、やっぱり・・・そういうコト?








「ちょちょちょちょっと待って!やだやだやだ!」


「・・・どうして。」


「ど、どうしてって・・・えと、えーっとヒャア!」


「キョドってるわりには、は敏感だなぁ?」


「びびびび敏感って!やだやだ!シリウスがシリウスじゃなっ・・い・・!」


「俺は、俺だ。」


「〜っ!んむっ。」








だめだ、シリウス、なんか、なんか・・・。

ちがうよ、これ、シリウスじゃないよ。

オオカミさんだよ。

だって、こんなチューしたことない。


いつもみたく、合わせるだけのチューにしてよ。息できないよ。

何これ、どうやって息すんの?何これ、何がどうなってんの?



わかんない、わかんない。



あ、離れた。やっと息がまともに、って、そんな見ないでよ!

ええええええ、まだやんの?

ちょ、近い近い近い!




・・・あ、また口塞がれた。








そして、暗転する、世界。


流されてるのかな、これって。


彼はガラス細工を扱うように時々躊躇して。

でも、オオカミさんのように荒く、制服をめちゃめちゃにしていく。



うわ言のように口を動かしながら。


シリウスの冷たい手が、私の素肌に触れた。

それだけで、私はビクっとする。

これ、本当に、このまま進んでいくのかな。



やばい、涙が出てきた。



思わず、鼻をすすった。

すると、彼は気づいたのか、指で涙をふき取った。

その動作は、その動作だけは、オオカミさんではなくて、シリウスだった。



そして、いつものチューをするのも、シリウス。








、悪かった。泣かしてまでするつもりでは、なかったんだ。

 目の前の欲に負けてたかもしれねぇ。・・・悪かったな、。」








優しく、頭を撫でて、顔を歪ませるのも、シリウス。


オオカミさんでは、ないらしい。







あ、なんか、良いや。もう。

だって、シリウスだし、その、好き、だし。

なんか、さっきので安心したっていうか・・・。


ちがうよ、これ、流されてるんじゃないよ。


たしかにさっきまで、の漂流記だったけど。

・・・なんか、意味分からないな。

えーと、えーと。








「いいよ、シリウス。受け入れるよ、あたし。

 ごめん、ちょっと、驚いてただけだったの。」








って言いたかったんだよ。

そうそう、よかった。言葉に出せて。


シリウスの灰色の目が、やっと言葉に出せたということで安堵している私を見る。

大きく目を開いたあと、形の良い眉をゆがませて、



いいのか?




と、言った。








「丁寧に扱ってね、シリウス。」


「もちろんだろ、。」









P
r i m e i r o   x x
x

Uma coisa com bem voce!













最後の文は、ポルトガル語で、

初めての xxx
あなたが良いの!

って意味です。
xxxとしたのは、生々しかったので隠してみただけです。