イロイロ成長期な7年でした。



いっちねんせい!









ドンッ






「イダッ」


「え、あ。わりー。小さくて見えなかった。」


「はぁ?」


「お前、小さいなー。何、その小ささ。」


「はー!?あんた、誰!ちょー失礼なんですけど!」


「えー、わりー。小さくて聞こえねえ。」


「(ムカムカムカ!)」


「あー、すげー。入学初日で、小動物みてーなんに会った。」


「ちょー こまい。」


「(ムカムカムカムカムカ!)」








>> 入学初日。ものすっごい美形さんに、ものすっごいムカついた。

でっかい美形さんは、ポケットに手を突っ込んで、のそのそと去っていく。


すっごい、すっごーーーーいムカついた。

結果。








  タタタダダダダダダダ  ドゲシッ「ぐぇっ」








>> 後ろから、とび蹴りをさせていただきました!イェイ!

真っ白ーーのYシャツに足跡つけてやったぜ!イェイ!













にっねんせい!






「あー、1年前の、今日。俺、買いたてのシャツに足跡つけられたな。」


「へー、そんなこと有ったんだ。シリウスも大変だね。」


「いや、お前だよ。お前。お前に蹴られたんだよ。」


「嘘だー!ねー、ジェームズ・ポッター!このお菓子美味しいねーっ!」


「だろう!僕のママーンが作ってくれたんだよ!」


「わあ!ジェームズ・ポッターってマザコンなんだ!」






「(流しやがった・・・!!)」





「ピーターくん、シリウスに小さいって言われたらね、おもいっきり助走して、おもいっきり蹴るんだよ。」


「え、え、う、うん。」


「って、お前、覚えてんじゃんかよ!つーか、ピーターも頷くなよ!」






>> 入学式から1年経った、今日。

俺を蹴り飛ばした、コイツは、見事、友達(?)に昇格。

相変わらず、小さいまま。背も、胸も、いろいろ。

ま、コイツがイロイロ大きくなることはないだろう。

以上。











さっんねんせい!






「リーマスくん、リーマスくん。大丈夫?この怪我。」


「うん、大丈夫。ごめんね、手当てしてもらちゃって。」


「いいよ、いいよ。気にしないで。」


「ありがとう、。ごめんね、シリウス。」



「ぁんで、俺に謝るんだよ。」


「そうだよ。シリウスなんかに頭を下げる理由は、いつだってないんだよ。」


「いやいやいや。、そこは否定するぜ。つか、お前、昨日のことについて謝れ!」


「え、何かしたかな。僕。ぜんぜん覚えがないよ。」


「なに、ジェームズの真似してんだよ!ちょっと似てるな、オイ!」



「くすくすくす。」


「?どうしたの、リーマスくん。」


「ううん、二人とも楽しそうだなって。」


「そうかな。私は、リーマスくんと一緒のほうが楽しいよ。」


「へー。ふーん。」


「嘘だよ、嘘。ギャーギャー騒げる仲間って大事ダヨネ!」


「うぜーよ!騒ぐ仲間限定かよ、俺のポジション!」







>> リーマスくんと仲良くなりました。

彼は、どこか線を引いてるようだけど、シリウスたちと楽しそうに笑うので良かったです。

ところでシリウスは、私の中のシリウスのポジションについて気になりだしました。

え、なんで?騒げる仲間だよ、いいじゃん!ズバズバ言えるのはシリウスだけだよ!

そういやあ、最近スキンシップ激しくない?

え、なに?発情期?あ、やばい、声に出ちゃった!シリウスに怒られちゃう!










☆ 
よっねんせい!





「シリウス!身長伸びましたよ、わたくし!」


「へぇ、これで?」


「喜んでよ!私の相棒!つーか、シリウスがそうやって私の頭たたくから!」


「いやいや。俺のせいじゃねーよ。」


「何さ何さ!シリウスなんて背が伸びすぎて天井に頭ぶつけてしまえ!」


「いやいや。そんな驚異的な身長は無理。」


「うわーん!リーマスくん、シリウスを殺して!」


「うん。」


「殺すほど憎むのか、俺を!つかリーマス、軽く返事するなよ!」


が頼むならね。今まで黙ってたけど、僕の妹だから。」


「嘘つくなよ、わかりやすい嘘をつくなよ!」


「嘘じゃないやーい!」



ギューッ




「・・・うわぁ。」


!何してるんだよ!」


「きゃー、シリウスが怖いよ、おにいちゃん!」


「離れろ、!むやみやたらに男に抱きついちゃいけねーんだ!つか、リーマスはムッツリだ!」


「ざーんねーんでしたー。リーマスくんは、シエロスとちがって、フェロモンエロエロじゃないのー!」


「なんだよ、シエロスって!つーか、はーなーれーろぉおぉおお!」



「あのさ、。君って、本当に小さいね。」


「ガビーン!」


「なのに、胸は成長してるんだね。意外に大きいや。」


「「 !!! 」」









>> リーマス!

何を言い出すんだ!アイツは!

おかげで、を直視できなくなった!

意外に大きいって、胸は成長してるって!

やっぱ、は俺が居なきゃあぶねーじゃん!

つか、ほんと、つか・・・。

があーっ!ちくしょー!どこまでも、健康的だな、俺!

反応してんじゃねーよ、俺の息子!



追伸。

ローブ脱いでるところを見たら、たしか、そこらへんのより、まあ・・・。



っい、以上!!










☆ 
ごっねんせい!







「君、また大きくなったでしょ、胸。」


「さいてー!ジェームズくん、さいてー!」


「ほんと、エロイ体つきになってきたよね、。」


「リーマスくん、さいてー!」


「いや、ほんとほんと。童顔で背も小さくて、それなのにその大きさ!」


「あれだよね、そのギャップがそそられるんだよね、僕らは。」


「そうそう。なんて、見た目も中身も子供みたいなのにさ。」


「ね。そうだよね。すっごい、美味しそう。」




「シリウスシリウス!助けて!」



「・・・・」


「ってシカトかよ!何、優雅に椅子に座ってるの!何、優雅に本とか読んでるの!」


「シカトじゃねーよ。心の中で返事した。」


「意味ないよ!それって、ぜんぜん意味ないよ!」


「はいはい。ほーら、慰めてやっから。」


「胸、お借りしますわ!うわーーーーん!あいつら変態!エッチスケッチワンタッチ!」


「はいはい。よーしよーし。げ。鼻水つけんなよ。」



「・・・あ、なんだか落ち着いて眠くなっちゃった。」


「え、おま、ほんと子供だな。」


「・・・あーぁ。なんで、こっちばかり大きくなるんだろう。背を大きくして欲しいのに。」


「(いや、俺はこっちの方が良いな。つか、また大きくなった?コイツ。)」



「いやー。美味しいとこどりは、やっぱりパッドフットだね。」


「ほんとほんと。なーに、あやしちゃってるんだか、あの犬は。」


「ムーニー、やきもちかい?」


「・・・さぁね。」











>> シリウスの背中に足跡つけてから、もう4年?

私たちは5年生になりました。

私はシリウスの胸で、鼻水をつけつつ泣く技を身につけました。

身長があまり伸びないくせに胸ばかり成長。

あー、またホックが外れそう。

最近、リーマスくんたちのセクハラセクが悪化してきているような気がしますー!

でも、リリーに言うぞって言うと飴玉くれます。

あ、ホック外れた!

リリー!つけてー!










ろっくねんせい!





「え、好きなタイプ?」


「そうそ。Ms.のな。なぁ、どんなんが好きなんだ?」


「えーとねー、うーんとねー。」



「(あなただよ、とか言ってくれねーかな。)」


「(やべ。生で見ると、まじで童顔。小さい!)」


「(小さいけど、脱いだら、ってのがギャップで良いよな。)」




「シリウスみたいな人!「!」


「「「 え 」」」


「え、なーにぃ、シリウス!ちょ!何?誘拐?オーケー!どこまでも着いて行くぜマイハニー!」



「言っておくけど、は、俺のもん。」


「えー、やーだ。マイハニーったら。」



「つーかさ、かっこつかねーから、ハニーとか止めてくんねーかな!」





「かっこつかないだってー!あんなキザな台詞吐いて!もー、ほんと、シリウスはおもろいな!」


「いやいやいや。俺、ウケとか狙ってねーんだけど。」


「え、狙ってないの。何それ。天然?天然でキザ台詞?もー、ほんと、シリウスはおもろいな!」


「いやいやいや。そろそろ、俺の台詞を真面目に受け取って!」



「え、真面目だけど。何その顔。必死?必死だね!もー、ほんと、シリウスはおもろいな!」


「もー良いよ!わかったよ!そうだよ、俺は面白いよ!」


「え、何自分で言っちゃってるの。ナルシスト?」


「(俺、ほんとに、こいつが好きなのかな・・・!)」



「あ、あの。俺たち・・・」「完全に、阻害だな。」「むしろ、疎外?」







>> 最近、を口説くやつらが増えてきた。

確かに、17歳になって、は、グラビアみたいな胸だし。

顔も童顔で背も、まぁ、伸びたけど小さいまんまだし。

そう、ギャップでこいつはモテる。実際、性格も変だし。

だから、俺は焦ってきてる。結構前から気づいてた、への恋心とかに正直になって。

口説き始めてる。なのに、なーのーに!こいつは!ふらっと、かわすんだ!

そろそろ本気にしてくれ!


以上!!










☆ 
そっつぎょうせい!!






「あー。卒業かー。リリーとジェームズくんも、ご結婚だね。」


「あー。そうだなー。入学式のころは、お前と絶対、卒業式までこんな仲良くなると思わなかったな。」


「私だって。だって、シリウス、ちょー失礼だったし。」


「いや、確かに、あのとき俺はグレてたけど。反抗期だったけど。おま、足跡は・・・。」



「ねぇ、シリウス。」


「んぁー?」



「私、を、・ブラックにしてみませんか。」



「・・・え?」


「うわ、ひどい、その顔!」


「ちょ、もう一回言ってくれ、!」


「やーだよ!プロポーズは、男からでしょ!」








 じゃあ、えっと、俺と、これからを一緒に過ごしてみませんか。

 いいともー!

 
え、お前、それ言いたかったからとか・・・!

 ちがうよー!ほんとに、シリウスを愛してるんだよー!